NEWS
2021年9月、ファブラボ品川と初めてコラボレーションして、「フードメイカソン」を開催しました。
当初、リアル開催として企画していましたが、8月の募集直前になり、新型コロナウィルス流行第5波に見舞われ、やむなくオンライン開催に切り替えました。
しかし、災い転じて福となすように、オンラインだからこそ、全国10都府県から世代も職業も様々な参加者が集まりました。
●参加者数:24名(うちニードノウア5名)
都道府県別:東京都6名・埼玉県5名・山口県4名・神奈川県3名・宮城県1名・静岡県1名・石川県1名・京都府1名・香川県1名・宮崎県1名
年齢別:20歳代3名・30歳代3名・40歳代6名・50歳代6名・60歳代5名・70歳代1名
●開催日:2021年9月19日・23日・26日
●オンライン配信拠点:品川産業交流施設 「SHIP」
ガイダンスや自己紹介の後、暮らしの中に困難を抱えるニードノウアを中心とした5チームを編成しました。
最初に、ニードノウアのニードを丁寧に聞き出します。その時に意識するのは、
「一人のニードノウアがどうありたいか、何が欲しいかにこだわる。」
「万人が使うものへ一般化しない。」
そして、モノづくりが大好きなメンバーが、自分のスキルやアイデアを持ち寄って、どんな道具を作ったら解決できるか話し合います。
オンライン配信会場となったSHIPでは、5つのチームのミーティングが白熱する模様が見られ、開催日以外の日もSNSやZoomを駆使して、自主的な製作活動が続いていきました。
3Dプリンターで試作品を出力し、実際に使ってみて、そこで出てくる問題点を解決する方法を探ります。
ニードノウアにも、オンライン上で、道具の課題を具体的に説明するミッションがあり、動画を送ったりしながら、コミュニケーションをとっていました。
濃密な1週間を経て、最後は正に「ONE TEAM」
出身やそれぞれ違う背景を持ちつつ、その違いを乗り越えて一つに結束したチームとなっていました。
最終日には各チームから発表、審査委員から各賞の授与がありました。
各賞のチームが製作した道具や奮闘記録を是非ご覧ください。
★しながわ文化プログラム賞
Yさんチーム
「固い野菜を押さえて、切って、具だくさんのカレーを作りたい。」
https://fabble.cc/ictrehabilitaionresearchlabo/fms-i
★スローレーベル賞
江村さんチーム
「コップニケーション 〜飲み物をより飲みやすく〜」
https://fabble.cc/ictrehabilitaionresearchlabo/fms-e
★ファブラボ品川賞
三宅さんチーム
「やわらかいペットボトルをこぼさずに開けたい」
https://fabble.cc/ictrehabilitaionresearchlabo/fms-m
★くちビルディング賞
中上さんチーム
「うどんをうどんとして食べたい!」
https://fabble.cc/ictrehabilitaionresearchlabo/fms-o
★フードデザイン賞
武川さんチーム
「ボウルからお菓子作りの材料をムダなく片手で容器に移したい。」
https://fabble.cc/ictrehabilitaionresearchlabo/fms-t
今回、3Dプリンターという新しいテクノロジーを使って、専門的な知識がある人もない人も、チーム一丸となってアイデアを形にする事にチャレンジしました。一緒に運営していただいた「ファブラボ品川」では、定期的にメイカソンイベントを開催されています。また、これまで製作された自助具は、オープンデータとして掲載されており、自由に出力できるようになっています。興味のある方は是非チェックしてみてください。https://www.fablab-shinagawa.org/
また、配信拠点会場を提供していただいた「SHIP」には、3Dプリンターやレーザーカッターなどを備えた工房があり、初心者の方もサポートを受けながら使用することができます。こちらも是非、ご覧ください。
https://www.ship-osaki.jp/space/workshop/
最後に、2021年12月11日(土)、品川区・武蔵小山駅前「ザモール」において、フードメイカソンで作った道具の展示や3Dプリンター体験などを行うイベント「スロークリスマスマルシェ」を開催します。フード屋台や賑やかなパフォーマンスもあるので、是非お越しください。
(スローレーベルスタッフ 多田恵子)
主催:NPO法人スローレーベル
共催:ファブラボ品川/一般社団法人ICTリハビリテーション研究会
後援:品川区
協力:品川産業支援交流施設 SHIP